軽く万事休すった話。

 

ニューヨークのアパートメントはホテルみたいにオートロックのところが多いらしい。

 

 

我が家もそうで、鍵を忘れて家を出ようもんなら閉め出されてしまう。

 

 

しかも私たちはスペアキーを作ってなくて、一つの鍵を連携を取りながら使っているから尚更注意が必要。

 

 

 

そこで今日の話。

 

ポンヌフが仕事に行くついでに私もふみころとスーパーに行こうと思って一緒に家を出た。

 

 

ポンヌフが鍵をかけた。

 

 

そしてポンヌフがその鍵を持ったまま仕事に行ってしまった。

 

 

スーパーから帰ってきてアパートを目の前にしたとき、ようやくそのことに気づいた。

 

 

私に与えられた選択肢は3つ。

 

⒈ポンヌフの帰宅を待つ

(難易度:低、疲労度:高)

 

⒉ポンヌフにすぐさま帰ってきてもらう

(難易度:中、疲労度:中、ポンヌフへの迷惑度:高)

 

⒊ドアマンに事情を説明して鍵をあけてもらう

(難易度:高、疲労度:低)

 

 

英語恐怖症の私、頭の中は選択肢2でいっぱいやった。

 

 

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…

とシンジくんばりに自分に言い聞かせて選択肢3を選んだ。

 

 

いつもならGoogle先生に模範解答を教えてもらってから英会話に挑むんやけど、今日は緊張からかそれすらもできなかった。

 

 

アパートメントのロビーにいたドアマンはやはりルディ。

 

 

意を決して思いつく単語を並べてみた。

 

 

“I left my key in the room.”(with困り顔)

 

 

部屋に鍵を忘れたわけじゃないけど、とりあえず部屋の鍵を開けてもらえれば良かったし、そもそもこれ以上の英語が出てこなかった。(forgotとどっちが正しかったんやろうか。)

 

 

困り顔が功を奏したのか、ルディに一発で伝わった。初めて一発で伝わった。

 

 

すぐにスペアキーを貸してくれて無事部屋に入ることができた。

 

 

部屋の中に鍵を忘れた設定にしてたから、ドアを半開きにしたまま急いでスペアキーを返しにいった。

 

 

返すときに真顔でルディになんか言われた。

 

 

“Bring”って聞こえたから、多分「ちゃんと鍵持って出てや」って注意されたんやろか。

 

 

とりあえず、ふみころが言ってる風に謝っといた。

 

 

 

いつもピンチの時はポンヌフに目配せすることで事なきを得てた私、今日で2ミリくらい成長した気がする。(大げさ